04535-160926 macOS Sierraでも親指シフトを実現するLacailleがver.2.1.1に
iPhone 7 Plus
macOS SierraおよびOS X 10.8〜10.11で親指シフトを実現するアプリ「Lacaille」(ラ・カイユ)がver. 2.1.1にアップデイトされました。 今回、環境設定にある「同時判定時間」の下限が40msから0msに下がったのが朗報。20ms〜30msくらいに設定すると、40msに設定していた頃よりレスポンスが上がって快速になります。shioは25msに設定しました。
最近また「親指シフトって何ですか」というご質問をよく受けるようになりました。かな入力の一種です。
ローマ字入力よりかな入力の方が効率的なのは火を見るより明らか。そのかな入力のうちでも、キーボードに刻印されているJISかな配列よりさらに効率的な配列です。
「いまだにローマ字入力で消耗しているのですか?」といったところでしょうか。日々ローマ字で日本語を読み書きしている人は別として、ほとんどの人は普通に日本語を書くとき、読むとき、ローマ字なんて使わないでしょう。なぜタイピングだけ、非効率なローマ字入力するのでしょう。不可思議。時間と労力の無駄。
shioは23年間ローマ字入力した後、2011年4月1日に親指シフトに転向しました。今でももちろん必要があれば相当なスピードでローマ字入力できますが、ローマ字入力で書きたいとはまったく思いません。基本的に日本語を書くときは常に親指シフト。
ローマ字入力と比べて親指シフトは打鍵数6割弱。倍速とは言いませんが、1.7倍くらいに日本語入力が高速化します。第一、すべてのかなを1打鍵で入力できるので、楽なんです。頭にある日本語をそのまま入力できる、「言行一致」が魅力です。
→ shiology.com 「親指シフト」記事一覧
その親指シフトをMacで実現するアプリとして「Karabiner」が著名ですが、現在、macOS Sierra用のKarabinerは開発中。代わりにすでにSierraに対応しているLacailleを使っており、そのアップデイトが非常にありがたいのです。
親指シフトの特徴は、文字キーと同時に親指シフトキーを打鍵するところにあります。本当に「同時に」打鍵します。「押しながら」ではありません。文字キーと親指シフトキーを全く同じタイミングで押し下げるのです。その時に人間ですから若干のズレが生じますので、そのズレをどの程度まで「同時」と判定するのか。それを微調整するのが「同時判定時間」の設定です。
同時判定時間を細かく設定するとタイピングに対するレスポンスが上がって快適。それだけ正確に文字キーと親指シフトキーを「同時に」打鍵する必要がありますが、その分、同時判定が早く完了し、次の打鍵に対する反応が早くなるようです。そこで、従来最低40msだった設定をもっと短く設定できるようにお願いしたところ実現したのが今回のアップデイト。
こうして素早く対応してくださる開発者さんに心から感謝しております。
〈写真はすべてiPhone 7 Plus。後半の3枚は高田馬場「よし丸」のラーメンです〉
By 塩澤一洋, Kazuhiro Shiozawa on September 29, 2016.
Exported from Medium on May 2, 2017.
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なるほど、入力遅延はもしかしたらKarabinerが原因なのかもしれませんね。まずは親指シフトをLacaille(+orzレイアウト)に変えてみるのが一つ。それから、僕の場合ですとExcelは仕事にほとんど使っておらず、もっぱらNumbersです。Macのアプリはどのアプリも基本的にキーバインドが共通で操作体系が一貫しているのがメリットなのですが、Microsoftのアプリだけは操作体系が異なっていて使いにくいし、そもそもNumbersは「文書を作る」という考え方で作られているで、書類を作る目的ではNumbersの方が簡単に綺麗なものができるため、自分で使うのはNumbersのみ。人から届いた書類を開くときだけExcelで開きますが、それも確認した後はNumbersで開き直して作業します。その方が効率的ですので。